19歳、音楽を仕事にすることを諦めて2番目に好きだった服を仕事にしようと覚悟した。
古着屋をやる夢をかなえたくて上京してどっぷり古着に浸かりました。服だけじゃなくインテリアや建築、車なんかも新しいものより古いものに魅力を感じた。
でも古着畑にいた他の人たちも、同じようなものに魅力を感じている。なんだかみんな同じにみえた。
憧れて進んでいた道は、実際は表側だけがキラキラした張りぼての裏側。
だったらもっと自分らしい古着とはまた違うフィールドを探そうと服をデザインする道に進む。
この決断をしたのが27歳ごろ。
独立した29歳の時からは、古着とはまた違う俗に言うファッションとかアパレルと呼ばれる畑。
ファッションとかアパレルという表現はあまり好きではないので使いたくないけど、こちらの畑もなんだか張りぼてだらけ。
張りぼて+ビジネスというより銭稼ぎ的な腹黒い感じを敏感に感じて、その中に入らずして、治外法権のような気持ちで、生きてきました。
40代は縁あって出会えた素敵な人と一緒に仕事が出来ていて、人の感覚を自分に取り入れる楽しさを見つけました。
自己表現を探し求めて生きてきたけど、最近は他者表現のサポートも自己表現の一つだと感じれるようになった。
子育ても、自分以外の人生のサポートみたいな感じ。
40代は自分のためというより、誰かのために生きることを目標に歩んだほうが自分のためになる気がしています。
自分の強みはなんとなくだけど、服や話し方である程度その人の人生観や価値感が読み取れるようになったこと。
空気を読んだり忖度するいうことは、日本人のいいところでもあり、悪いところでもある個性だと思います。
個性は大切にしていたい。