2021awはパソコンでは変換できない、「おもい」という漢字をテーマというかコンセプトにしてアイテムラインナップを製作しました。
アイテムの型数は昨年と同じぐらいの数を用意しておりますが、
これでも今の僕では手いっぱいの型数。
Varde77というブランドを立ち上げる時も、経営とデザインすることを両立したいと思って、ブランドと会社を立ち上げました。
それまでの経験上、経営感覚がないとデザインという仕事はビジネスにするには非常に難しいと感じたから。
なによりも今でも自分で全てコントロールして、ブランドを長く維持したいという気持ちも強いです。
今ではVarde77のブランド運営以外にも、メンズのセレクトショップやレディースのセレクトショップ、フレグランスのお店や好きなアーティストのグッズの手伝いなんかも仕事としてしています。
そして、約3年前に子育ては田舎でしたいと思っていたため、田舎に移住。
子育てをしながら湘南の田舎と東京の事務所や賃貸マンションを行き来しています。
その中でも子育てにはかなりの比重をおいています。
子供がいないときは、忙しいときはシッターさんや保育園に預ければいいやぐらいに思っていたのですが、いざ子供と向き合うとそうはいきません。
出来るだけ寂しい思いはさせたくないし、娘にとっては唯一の父親なので、
たくさん愛情を注ぎたいと思うようになりました。
そんな環境下の中、製作に挑んだ2021aw。
今まで、展示会というルールのもと、ある程度のビジネスベースに沿ったものづくりをしていましたが、15年以上が経過した今、もっともっとルールや今までのやり方にとらわれずに製作していこうという思いから、タイトルも「存在しない漢字」を作って新たな出発点と言えるようなコレクションになっています。
ルールよりも感情でものづくりをしようと決心した2021aw。
商品をデザインすることができても、リリースの際にしっかり紹介することができなかったりすることが歯がゆかったので、これからはもう少し製作数を減らして展示会というかたちではなく、1型1型をしっかり紹介できて、楽しんでもらえうようなやり方にしていきたいと思っています。