2006年にブランドを設立して祐天寺に自身の店舗を作った。
そして15年後の2021年にそのお店を手放した。
経営が悪かったわけではないので、
独立した時からずっと継続していたお店を手放すことには少々勇気が必要だったのだけれど、
表参道にもう一つ自身で経営している店舗があったことは、
祐天寺の店舗を手放すのに後押しをしてくれた。
僕にとってFlagshopである祐天寺の店舗をなくすことは、
自身のブランドの商品を定期的にリリースしなくても済むという、
安心感もあった。
自分の気分的に商品を作り続けて過剰に販売することには、すでに抵抗が出てきている時期で、コロナ禍ということもあり、色々なことを制限した方が自分に余白や隙間といった、新しいゆとりができるように感じた。
現在、2024年。
店舗を手放したその感覚は、とても良かったと思う。
今は自身のブランドの商品数を減らして、好きなものだけ作りたい時に作るという体制を確立できていて、
他の仕事もいろいろ頂いたりしていて、
とにかくバランスがよく、
子育ても充実している。
自分には求められること、やれることが、
まだまだあるんだと実感。
ファッションという仕事をはじめて約30年になるので、
どんなことも30年続けれれば、一人前と言える気がする。
こうやって自分を少し客観的にみれるようになってからは、
またやりたいこともたくさん出てきている。
最近は自分だけで進めるよりも誰かと一緒に人生を歩む感覚で仕事に取り組んでいます。
今年も一つ新しいブランドを始めたことで、また新たな動きが出来そうで楽しみです!